・公立保育園向け業務支援
・AIでシフトを自動作成!
・LGWANネットワーク対応
・公立保育園向け業務支援
・AIでシフトを自動作成!
・LGWANネットワーク対応
【評判・口コミ】
HOICTについて、インターネット上に評判や口コミを見つけることができませんでした。しかしながらシステム構築やソフトウェア開発を手がける大手企業の販売する製品ということもあり、信頼性の高さがうかがえます。また、AIによるシフト作成は、業務削減を目的としたICT導入を検討する場合に、大きな決めてのひとつとなるのではないでしょうか。
HOICT(ホイクト)は株式会社両備システムズが提供販売する、公立保育園・認定こども園向けの業務支援システムです。私立保育園向けのシステムをすでに展開していたなか、会社の所在地である地元岡山が2016年に全国ワースト2位の待機児童数となったことを背景に、社内の女性を筆頭としたプロジェクトチームで公立保育園向けのシステムとして開発されました。
⚪︎開発への思い HOICTのプロジェクトを指揮するのは、3人の子どもを持つ女性です。
10年以上保育園に通わせてきた経験から、保育士の業務軽減が待機児童問題につながると考え、ICT化で保育士を支援する必要性について声をあげています。
そこから開発されたのが以下に紹介するPIPIO(ピピオ)、そして2017年に公立保育園向けのHOICT(ホイクト)が展開されました。
⚪︎私立保育園、幼稚園向け業務管理システム「PIPIO(ピピオ)」
10年以上の歴史があり、全国130園以上で導入されているPIPIOですが、こちらも両備システムズの製品のひとつです。保育料や教材費などのキャッシュレス決済を業界で最初に導入したシステムで、過去には朝の情報番組で特集されるなど注目を集めました。
制服の注文なども保護者のスマホから予約可能で、園のタブレットに電子マネーをかざして決済完了といった、現金のやりとりによる手間やトラブルを解消する優れた機能が搭載されています。
PIPIOも公立保育園での利用が可能でありながら、HOICTが公立保育園向けに特化しているといえる大きな理由は、自治体向けの管理機能とLGWANネットワーク(総合行政ネットワーク)という行政専用のネットワークを利用できる点ではないでしょうか。
⚪︎LGWANネットワーク対応
LGWANネットワーク(総合行政ネットワーク)は通常のインターネットとは違い、たとえば行政と施設といった2拠点間のみの通信を許可する閉域ネットワークとなります。
当然セキュリティ性が高いので、安全に情報共有が可能です。HOICTを販売する両備システムズはそのLGWANネットワークへの接続を許可された自社データセンターを保有しているので、データ管理の面で非常に優れているシステムといえます。 ⚪︎管理業務に特化した各種機能 HOICTには、市町村側の施設管理機能や登降園打刻による延長保育料金の計算など、管理者側の機能が特徴的です。
ホームページ内では簡単な紹介にとどまっていますが、指導計画や保育日誌作成、保護者とのコミュニケーション機能など現場の職員に必要な機能も充実しています。ここではその機能の一部を紹介いたします。
●登降園管理
施設に設置されたカードリーダーに、保護者がICカードをかざすことで登降園の打刻がされ、出席簿、延長保育の実績管理、保育料が自動で集計される機能です。延長保育時間は、通常保育と短時間保育にわけて自動で計算されます。ICカード以外にも、タッチパネル操作での登降園管理にも対応可能です。
●保育室クラスポータル
各保育室にパソコンやタブレットを設置することで、出欠状況をリアルタイムに確認することができます。登降園時間だけでなく、延長保育の予約、欠席事由なども一覧で簡単に確認可能です。アレルギーの有無や人数もわかるので、給食室ではアレルギー対応の給食調理にも役立ちます。
●園児管理
さまざまな園児情報を登録・管理する機能です。保護者情報や認定区分による保育必要時間、アレルギー情報のほか、身体測定や健康診断の結果も管理できます。
●計画、日誌作成
各種指導計画や要録、発達記録などをシステム上で作成できる機能です。入力内容のコピー機能や、エクセルへの出力機能も搭載されているので、印刷も簡単におこなうことができます。また、園日誌や保育日誌も作成可能で、登降園管理機能から自動で出席人数が登録されるので書き写しの手間がありません。
●請求管理
登降園管理で記録された情報をもとに、延長保育料金を園児ごとに自動で集計し、請求書を作成します。給食費などの勘定項目も自動で計算されるので、毎月の締日に忙しくなるといった状況を改善できます。納付書の印刷や、自治体に合わせた連携データを出力することも可能です。また、納付書は個別にカスタマイズすることもできます。
●保護者マイサイト
スマホ、パソコンを通して保護者と各種連絡事項を伝えあうことができる機能です。保護者からは欠席、遅刻の連絡や延長保育の申請、連絡帳機能で排便や睡眠時間などの登録ができます。施設側からは、写真・ファイルの添付が可能なおたより配信、身体測定の記録や連絡帳機能、アンケート機能も搭載されています。
●職員シフト管理
シフトによる勤務時間や職務をパターン登録することで、国や自治体の基準にあわせた職員のシフトをAIで自動作成する機能です。時間帯による配置人数など制約設定や、雇用形態での振り分けも可能なので柔軟な条件でのシフト作成が可能です。 このほかに、職員管理機能では出退勤の管理やデータ出力、職員間の情報共有もシステム上でおこなえます。
保護者連絡 | 登降園管理 | 出退勤管理 | 指導案作成 | 保育ドキュメンテーション | シフト作成 |
---|---|---|---|---|---|
請求管理 | 写真販売 | 給食管理 | 園バス位置情報管理 | ホームページ作成 | LG-WAN対応 |
HOICTでは自社データセンターで情報が管理されています。
システムの特徴のとおり、LGWANネットワークに対応しているため情報共有にあたってインターネット上に情報が流れる心配がありません。そういう点では安全性が高いといえるのではないでしょうか。
園児数に応じて要見積
HOICTは公立保育園向けのシステムということで、自治体に向けた営業の必要があることからホームページも管理側に向けている印象がありました。しかし各機能をじっくり確認していくと、現場で必要な機能、現場の保育士の業務時間を軽減してくれる機能がそなわっていることがわかりました。私立保育園・幼稚園向けのPIPIOもとても優れたシステムですので、合わせて検討候補にあげることで、双方の違いやよいところを吟味していくことができるのではないかと思います。